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畑田農園:実との対話の積み重ねで、安心できる美味しい野菜を届ける

「トマトのベジチャツネ」にもトマトを提供してくださっている、畑田農園の畑田章人さん。岐阜県飛騨高山で30年以上もトマトを育てるベテランだ。先代からの畑を引き継ぎ、有機栽培でトマトやほうれん草を作っている。そのトマトは、実の奥まで真っ赤でうまみの詰まった、作り手のエネルギーが伝わってくるような味わいだ。Farmer’s Maket @ UNUへは6年ほど前から毎シーズン出店。車で片道4時間以上もかかるが、それでも毎週やってくるのは買い手の意見を聞けることが大きな理由。そんな畑田さんがどのようにトマトを育て、農作物を通じてどんなことを伝えていきたいと考えているのか、お話を伺いました。

 

TOKYO BINZUME CLUB:トマトを育てる面白さや大変さはどんなところですか?

畑田さん:トマトの葉っぱや軸を見ながら、「今日はどれくらい水を与えたら元気になるか」「今日はどれくらい肥料を与えたら旨くなるか」といったことを見極めるのが、難しいけれど面白い。実との対話だね。作物はなんでもそうだけど、経験がものを言うね。長年やっているからこそわかる。

—トマト畑田さんの畑でトマトが採れるのは7月から11月ごろとのことですが、時期によって味の違いは?

畑田さん:夏の走りだとあっさりしていて、だんだん濃厚に甘くなっていきますね。一般的にトマトは夏のものというイメージがあると思うんですが、気温が下がってくると実がゆっくりと成熟するようになるので、トマトが甘みを増して、濃厚になっていくんですよ。

 

—お客さんの味の好みの違いはあるんですか??

畑田さん:それぞれですね。昔ながらの味わいが欲しい人もいれば、あっさりしたトマトが好きな人も。うちのお客さんの半分以上は、甘いのはそんなに好きじゃないみたいですね。

 

—ちなみに、トマトが採れない冬場はどう過ごしているんですか?

畑田さん:冬は雪で閉ざされとても畑仕事はできないので、スキー場でインストラクターや競技関係の仕事なんかをやってます。昔はスキー学校の校長をしたり。一時期はスキーにのめり込みすぎて、全日本の要職に就きそうなこともありましたが、畑を続けたかったのでそれはやめて。冬場だけでできる仕事を続けてます。

—要職にまでつくというのは、それだけ一途に活動されていたということですよね。それは畑田さんのトマト作りにも通じるのではないでしょうか。そういえば、美味しいトマトの見分け方ってあるんですか?

畑田さん:ヘタの反対側に白筋と呼ばれる線が入っているのが美味しい。これを「星」と呼ぶ人もいます。育て方によって出方が変わるんだけど、トマト側の事情もあるし、有機肥料を100%使っていることも関係しているようです。

畑田さんがお話しされたトマトの「星」はココ

—そうなんですね。畑田さんが、トマトを育てる時のこだわりってありますか?

畑田さん:オーガニック(有機栽培)でやるということですね。有機栽培を始めた理由は、うちから流れている水が畜産農家の牛の飲み水になっているとわかったから。そこから環境問題なんかを考えるようになりましたね。有機栽培を始めると最初は高くは売れないから、軌道に乗るまでは5年くらいかかりました。それくらい年数をかけないと、畑の中で、自然の生態系が成り立たないんですよね。生態系ができると、害虫を食べてくれる虫が出てくるんです。

 

—畑田さんご自身も、びん詰めにした加工品(ケチャップ)を出していらっしゃいますね。

畑田さん:はい、どうしてもロスが出てしまうので、それを有効利用したいということで作り始めました。

—TOKYO BINZUME CLUBもその部分で農家さんの役に立ちたいと思っています。最後に、食を通じて買い手の皆さんに伝えていきたいことを教えてください。

畑田さん:安心、安全なものを食べられることが何より。本当に安全なものなのか、というのは、法律で定められた基準だけでは測れません。規定の数値は守っていても、農薬を撒いてすぐ収穫したものかもしれません。私は食の安心・安全には真摯に向き合って作り続けていきたいですし、そうした作り手が増えていくことを願っています。そういう意味で、今回びんを使い、生産者と一緒に美味しくて安心な商品を出していくTOKYO BINZUME CLUBの展開は楽しみですね。

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