FARM | Red Rhubarb Shimada Farm

真っ赤なルバーブの島田農園:はじまりはおとぎ話のような出会いから

「真っ赤なルバーブ」ーーーまさにその名の通り、上から下まで鮮やかな赤のルバーブを2013年から毎年 Farmer’s Market @ UNUに出店し届けてくれる『真っ赤なルバーブの島田農園』島田さん。島田さんに出会うまでルバーブを食べたことのなかった方も、すっかりその色鮮やかさに魅了されてファンになる率高し。一番最初にお会いしたときの「本当にルバーブが大好きすぎて、毎日食べても飽きないんです!」という少女のような目をして話してくれた島田さんの姿。そして「はじまりは、牧師さんにいただいた一本の株から」というストーリーの原点を探りに、畑に伺ってきました。

 

TOKYO BINZUME CLUB:島田さんと一番最初にお会いしたときに伺った「この真っ赤なルバーブは、牧師さんにいただいた一本の株からはじまったんです」というお話。そんなおとぎ話のような本当の話、改めてお伺いできますか?

島田さん:ルバーブ好きな日本人牧師の先生(現在86歳)が、東京からこちらの地域に赴任してきて。父とも親しくて、1975年に海外から取り寄せたいくつかのルバーブの中から赤いルバーブをくださったんです。それを父が畑に植えたら、きちんと根がついて育って。あるとき母が牧師先生の奥さんから「ジャムにすると美味しい」と聞いて赤いルバーブを使ってジャムを作ってくれて。そのジャムを食べたときに「すっっごい美味しい!」と思って。小学生のときに。それで毎日食べたくて、父にお願いして増やしてもらって。

 

—大好きなんですね!これも前にお伺いして気になっていたんですがこの真っ赤なルバーブ、タネが採れない品種なんでしたっけ?

島田さん:そうなんです、普通は花が咲いて、タネが採れるんだけどこの品種はタネが採れない品種で。花が咲くんですよ、他のルバーブって。花は白くてきれいなんですけど、種はすっごい気持ち悪いんですよ。(笑)でも、種を採っても育てるのはなかなか難しいみたい。

 

—島田さんのこのルバーブはどうやって増やしたんですか?

島田さん:毎年春に父が株を掘り起こして持ち上げて、スコップで株分けして。それで毎年少しずつ増やしてきました。ルバーブって根が何メートルかあって凄く深いところまで伸びるのよ。

 

—なるほど!他の野菜みたいに丸ごと抜いてしまうわけではなくて、上の部分だけ収穫して根っこは残っているんですね。それで、株分けしながらどんどん増やしていく、と。でもこの茎の下の方は何で残っているんですか?食べられないからですか?

島田さん:そう、毎年冬になると上の部分は枯れて、春になるとまた芽が出てきて。根っこはスクスクと育っていくんです。(茎の下の方が畑に残っているのは)東京の特許事務所の方に相談して、絶対に他にはないうちだけの品種だから、万が一根っこがついて他に持ち出されないようにって。普通はこの時期にオフシースンでルバーブは採れないと思うんだけど、うちのルバーブは花が咲かないから今の時期でも収穫できるんです。(最終は11月中旬ごろまで)

 

—いま島田さんは、自分で収穫されてるんでしたっけ?

島田さん:はい、草むしりとか畑の管理や手入れは今も父がしていますが。私が会社員をしていましたが仕事をやめてからは販売と収穫をやっています。

—(ルバーブを眺めながら・・・)収穫はどうやって判断しているんですか?

島田さん:これはね、私はねぇ・・・片っ端から全部採るんじゃなくて、美しいものから採るの。

 

—なるほど、そうか「きれいな赤だな」と思ったものから採る、と。

島田さん:そうそう。裏と表を見るとルバーブが「これならいいわよ」ってちゃんと訴えてくるんで。

 

—ふむふむ、ちゃんとその声をキャッチするということですね。赤みの乗っていないものは、やっぱり味も違うんですか?

島田さん:そう、ルバーブの声をキャッチしてる。赤みのないものは畑に残すの。だから残っているものがほとんどよ!その下で枯れて土に還るんです。

 

そしてまた、春に芽が出てくると。

島田;そうなの、決まって春に芽が出るのよ。もうその時期になると体がウズウズするの。もう私、ルバーブみたいなものだから。

 

—(笑)なるほど、自分自身もルバーブだと。

島田:だから冬の時期は私も冬眠したい。それでまた春になると、もうそろそろだなって。もう、変な話だけれど本当にそう、私自身ががルバーブなの。だから11月になると寂しくてたまらない。

 

—ルバーブと共に冬に一年が終わり、春にまた目覚める感じですね?

島田:そう、でも冬の分のルバーブはちゃんと取ってあるの。冷凍で400キログラムぐらい。出荷する分とか、自分用のものも含めて。

 

—え、そんなにあるんですか?(笑)それはどこに保管しているんですか?

島田:(牛舎小屋を見て)あそこにあるのよ。昔、両親が酪農をやっていたときの元々牛舎だった小屋の中に。大きな冷凍庫があって。そこの二階とかもあって、おしゃれな感じで。だから「その二階からルバーブの畑を見ながら、お食事とかコーヒーとか楽しめたらいいね」って、後藤さん(今回のルバーブジャムのレシピを担当してくださったPATHのオーナーパティシエ・後藤裕一さん)にはチラッとは話しをしていて。

—いいですね!やりましょう、それ!PATH@真っ赤なルバーブ島田農園!(笑)

島田:いいかも、それ!(笑)だから何かやるときには相談に乗ってって、言ってます。

 

—いいですね。風が気持ちいこの場所でカフェ。夢が膨らみますね!最後になりますが・・・このTOKYO BINZUME CLUBに期待することを聞かせてください。

島田:はい。私が東京でルバーブを知ってもらえるきっかけとなったFarmer’s Market@UNUで「ここ(島田農園さん)のルバーブ、美味しいよ」と言って広がっていったり、PATHの後藤さんと出会えたり、たくさんルバーブがある中でルバーブと言ったら「島田さんのですか?」とお声をいただけるようになって。それがこうして商品となって今まで知らなかった人にも「ルバーブって美味しいんだ」と思ってもらえるきっかけとなったら嬉しいなと思っています。やっぱり一人で力んで「ルバーブって美味しいよ!」って伝えても、種類も多いし分かりにくいし伝わりづらいと思うんですよ。なので、沢山の方に支えられてこうして商品となって届くことを嬉しく思っています。

 

—ありがとうございます。僕らがその島田さんのルバーブ愛を瓶に込めて届けます!

 

 

「真っ赤な島田農園」ウェブサイト

インスタグラム:@rhubarb163

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